会社設立に必要な費用はどれくらいでしょうか?
会社設立というと、莫大な資金が必要になると考える方も多いですが、実際に株式会社の場合で言うと、法定費用だけなら25万円以内、その他印鑑などの諸費用を合わせても贅沢しなければ総額30万円程度で済みます。
この費用に資本金を上乗せすれば良いため、最低でも30万1円で良いということもあります。
これが合同会社となると、法定費用だけなら6~10万円、その他諸費用を合わせても15万円ほどで済みます。
もちろんこの金額に資本金を上乗せする計算になります。
株式会社を例にして考えていくと、資本金は1円からでも良いとされていますが、1円ではすぐに底をついてしまうため、せいぜい2~3か月は会社を支えられる程度の金額を確保した方が良いでしょう。
どのような職種の会社を設立するのかによっては、諸費用の内容がこの限りではありませんが、多少増減したとしても法定費用に上乗せすることを考えておけば問題ないでしょう。
合同会社とは?
合同会社というのは、平成18年に設立ができなくなった有限会社の代わりに設立できるようになった新し形の会社のことで、出資者の数が少ない、または個人経営の会社に適したスタイルの会社です。
まだまだ合同会社はその名称すらも知名度が低い印象ですが、実は知られていないだけで、大手スーパーの西友や、大企業のApple、Amazonなども合同会社に変更されています。
さまざまな考えのもとで、大企業も合同会社に変更されていますが、実際は、設立費用がおよそ14万円で済むことや、決算広告義務がないことなどから、変更している企業が多いといえます。
さらに法人格を有するために、税制は株式会社と同じで、役員の任期の定めがないことも特徴的です。
最近では3社に1社は合同会社になっており、今後は合同会社がどんどん増えて、よくある会社として認識されていくようになります。
これから起業する方は個人経営で少人数の会社なら問題なく合同会社がおすすめです。
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この記事の監修者
税理士 佐藤 修(サトウ オサム)
社会保険労務士、ファイナンシャル・プランニング技能士
経歴
税理士事務所で働きながら学んできた知識や経験を活かし、税理士専門
お役立ちコラムの運用を行う。