今回は創業融資の返済期間についてご紹介しましょう。
創業融資とは?
創業融資とは、新規事業を開始する際に資金を貸してもらえる制度のことです。
この制度を扱っている組織には、「日本政策金融金庫」という公庫と、「信用保証協会」の2つがあります。
「信用保証協会」は協会そのものが資金を融資してくれるわけではなく、自治体・金融機関との提携で融資を行います。
各地域の自治体が借入条件の決定を行い、信用保証協会が保証(いわば事業主の連帯保証人)、金融機関が資金の融資を行っています。
返済期間の違い
「日本政策金融金庫」で融資を受けるか、「信用保証協会」で融資を受けるかにより、申請から融資までにかかる期間、条件、借入限度額、金利、返済期間も変わってきます。
また、返済期間は「運転資金」か「設備資金」でも違いがあります。
「日本政策金融金庫」で融資を受けた場合、運転資金の返済期間は5年以内、設備資金の返済期間は15年以内となっています。
ただし、特殊な条件を満たしている場合、運転資金の返済期間は7年以内になる場合もあります。
「信用保証協会」から融資を受けた場合、運転資金の返済期間が7年以内、設備資金の返済期間は10年以内となります。
なお、返済据え置き期間では、「日本政策金融金庫」からの融資の場合、運転資金は1年以内、設備資金は2年以内、「信用保証協会」からの融資の場合は両方とも1年以内となります。
融資限度額や金利などの違い
「日本政策金融金庫」と「信用保証協会」の違いの内、いくつか金額に関することもご紹介しておきましょう。
まず、それぞれの融資限度額です。
「日本政策金融金庫」の場合は、最大3,000万円まで、その内運転資金は1,500万円までになります。
「信用保証協会」の場合は融資対象となる条件が分かれており、それにより異なりますが、1,000万円まで、もしくは2,500万円までが限度額になります。
金利は「日本保証協会」では年利4%以下、「信用保証協会」では年利2%前後となっております。
どちらがより良いかは自分が出来る返済期間などにもよるでしょう。
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この記事の監修者
税理士 佐藤 修(サトウ オサム)
社会保険労務士、ファイナンシャル・プランニング技能士
経歴
税理士事務所で働きながら学んできた知識や経験を活かし、税理士専門
お役立ちコラムの運用を行う。