借金があるが創業融資は受けられるのか?
借金がある状態で創業融資を受けられるかという問題は、実に賛否両論で、融資を受けたい人の年収や借金の返済状況、今後起業する内容によっては受けられる場合もあり、厳しい場合もあるというのが本当のところです。
日本政策金融公庫は、政府が母体のために国民に対しては、銀行よりも融資の審査などが緩いといった傾向があっても、実際にはお金を貸すからには返して欲しいわけなので、返済能力の乏しいと判断できる方には貸してくれません。
借金といっても10万円、20万円といった金額で、3~4か月で完済の見通しがあるなどの場合なら、創業融資も通る可能性があります。
しかしその借金が100万、200万といった金額で、1年以内に返済の見込みが立たない状態では、かなり厳しいでしょう。
融資を受ける代表者の年収も、300万円未満なら期待は薄く、収支のバランスもかなり検討されることになります。
結論から言えば、借金があっても創業融資は受けられますが、申込時の状態や返済状況と収入状況によって可否が決まるといえます。
創業融資に期待が持てるのは余力があるとき?
よく物の例えで、創業融資を含めた融資を受けるときに通りやすいのは、例えば自分のクレジットカードの限度額が100万円あるとして、そのうち30万の融資を受けたいときなどのように例えられることがあります。
これは仮に何十万でも何百万でも、融資を受けたからといって生活が苦しくなる状態では融資を受けることはできず、必要な金額を借りても余力があると判断された場合に、融資が通るということを意味しています。
そのためギリギリの選択として創業融資を受けるようなことはNGということです。
創業融資は計画的かつ、一時的なサポートという感覚で利用することが望ましく、その融資額を頼って起業するような状態ではうまくいきません。
スタートダッシュを利かせるためのものという感覚がもっとも良いでしょう。
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この記事の監修者
税理士 佐藤 修(サトウ オサム)
社会保険労務士、ファイナンシャル・プランニング技能士
経歴
税理士事務所で働きながら学んできた知識や経験を活かし、税理士専門
お役立ちコラムの運用を行う。